メトロポリタン美術館から勧誘(html)メールが届いた。(クリックでWebへ)
メンバーになれば、7月24日から8月5日までの朝8:30から1時間、エルザ・スキャパレッリとプラダを取上げた「Schiaparelli and Prada: Impossible Conversations」を鑑賞できますよという勧誘だ。
「Join Today」をクリックすると、メール登録をしているユーザ向けの「Met Net」なら年間70㌦で何度でも行くことができるメンバーシップを申し込むことができる。
欧米のニュースリリースに登録していると、やってくるのはすべてhtmlメールなので、画像やクリックボタンがうまく配置されている。それが分かっているだけに開封率やCTRも高いだろうと思う。そしてLPも分かりやすく、サイト側の意図したフローをたどっていくことができる。
また、メトロポリタン美術館の場合、NYから半径200マイル以遠のユーザには、「National & International Membership」があり、結構なディスカウントが提供されているので、遠方のユーザもメンバーになりやすい。
欧米では、Webサイトにアクセスするユーザを待っているだけや、テキストベースのメルマガを送っている時代ではなくなっている。そのため各美術・博物館は、様々なアプローチをとっている。ソーシャルメディアスペースに参加してコミュニケーションを多様化したり、htmlメールを登録ユーザに送って勧誘している。Wikiを公開してWebおよびニューメディア戦略プロセスに対する貢献を募っていたりする。
ソーシャルメディアスペースに参加して情報を発信・露出することも重要だが、個別ユーザのメールボックスにメールを届けることも合わせて行っている所が大半だ。TwitterやFacebookから情報発信しておけばいいと考えるような所は少ない。
特に140文字のテキストに、キャッチコピー、タグライン、画像、クリックボタンをつけられるわけもない。高速で走る車窓を飛び去ってゆく140文字からコンテキストを読み取り、リンクをクリックできるわけもない。
だから多層化されたコミュニケーションのコアツールとしてメールは活用されている。そして、上図にあるようにメールの右肩には、Twitter、Facebookへのリンクも備えてタッチポイントをマルチチャネル化している。
勧誘メールひとつからも多くのことが学べる。
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