ホイットニー美術館のビデオログ(Vlog)が、Museum and the Web2012のオーディオ/ビジュアル/ポッドキャスト部門の最優秀賞を獲得した。
もう、これは見ていただくしかない。まず、Vlogのイントロダクション。
修復作業に関するVlog。
聴覚に障ガイのある美術館の教育担当者が手話で様々なテーマ、例えば特定の作家、展覧会、インタビュー、収蔵作品に関して語りかけてくれる。
これまで行ってきたホイットニー手話プログラム(聴覚に障ガイのある 美術館の教育担当者を伴った手話ツアー)に多くの参加者を集めている実績から手話ニーズの高いこと、聴覚障ガイコミュニティへの貢献度が高いことを判断し、2011年2月からVlogプロジェクトを開始したそうだ。
毎月新作をリリースし、聴覚障ガイコミュニティだけではなく幅広いオーディエンスにも受け入れられ、初年度にマーケティングや広告キャンペーンもなく、15,000PV(ページビュー)を稼いでいるということから、オーディオ/ビジュアル/ポッドキャスト部門の最優秀賞に輝いたことがうなずける。
素晴らしい取り組みに拍手を送りたい。
日本でも人間国宝美術館と真鶴アートミュージアムが共同で「出張美術館」をやっているし、和歌山県立博物館は「さわれる資料を活用した博物館のユニバーサルデザイン化事業」をやっている。
出典:読売新聞 出張美術館に手応え
出典:和歌山県立博物館ニュース
多様なオーディエンスのニーズに沿ったアプローチは、広いすそ野を育成し、新しいコンテンツが新しいコミュニケーションチャネルとオーディエンスを増やしてゆく。
こんな右肩上がりの想定をするためには、多様なオーディエンスのスペースに参加しなければならない。ただそれだけなのだが...。
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