2012年4月18日水曜日

美術・博物館にもマーケティングは不可欠

Birch水族館が下のようなつぶやきをしていた。


短縮URLで見てみると、まさにゴッホの画のようだ。



余談だが、ゴッホ美術館のTwitterアカウントに、「@Birch_Aquariumがゴッホの画のようだと言ってるよ」とつぶやいてみたけど返事はない。返事が来るかもしれないと、ちょっと期待していただけに残念。

多分、ここがポイントだ。Twitterユーザはちょっとしたことに期待しているが、美術・博物館側はそんな暇がないので対応しない。会話の糸口は開いているのだが、会話がつながり、広がることがない。

ここをなんとかしなければ、美術・博物館は待ちの営業を続けるだけになりユーザの本当のスペースに参加することができない。当然、「来てください」や「始まりました」と連呼するだけでは、ユーザの耳には届かないし、行こうというアクションを促すことができない。

美術・博物館にもマーケティングというマインドが不可欠になっている。それを理解している美術・博物館やマーケティング会社はすでに行動に移している。Google.comで、"Museum Marketing"を検索すると11万件以上がヒットするのは不思議でもなんでもない。

カナダの自然史博物館には、Jeff Gray, Curator, Marketing and Communicationsがいる。ハーバード美術館には、Jennifer Aubin, Public Relations Managerと、Antoinette Hocbo, Marketing Assistantがいる。スタッフリストを公開しているところはあまりないので、この2館しか見つけていないけれど、他の美術・博物館にもマーケティングやコミュニケーション、広報のマネージャがいるはずだ。そういった業務の必要性を認識し、外部から中途採用している施設もあるはずだ。

日本でも南山大学 人類学博物館 学芸員の手塚朋子さんが「もし学芸員がコトラーのマーケティング・マネージメントを読んだら」を書いている。残念ながら、まだ読む機会に恵まれていないが、多分、いや、必ず、マーケティングの重要性を説いておられるはずだ。

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