2012年4月16日月曜日

スミソニアン博物館のクイズ

スミソニアン博物館が下のようにつぶやいていたのでアクセスしてみた。


「私は誰でしょうクイズの1」として、下の画像を見てそれは何かを当てるのだが、魚や鳥の英語名はちょっと手に余るなーと断念した。


ただし、上の画面右にある告知、「クイズに答えてスミソニアンの本をもらおう」、そして、「君に勝てそうな友達いる?やらせてみたら?」ということで、Facebook(シェア)とTwitter(ツィート)ボタンを配置しているのには感心した。

手持ちの在庫書籍をエサに、アクセスしたユーザの友人達にも「スミソニアン」の名前とクイズそのものを広めてもらおうという施策だ。

もうトップランナー達は、FacebookやTwitterに参加してあらゆる情報・ニュースを発信するだけではなく、ユーザ・利用者に参加してもらうためのプロモーションを企画・実施している。言葉は悪いが、あの手この手のやり手の営業マン的なアイディアを実行している。

それはソーシャルメディアというコミュニケーションチャネルが喧伝されているような魔法のチャネルではなく、レガシーメディア以上に手間暇がかかるメディアであり、単純に情報やニュース、コンテンツを発信するだけではユーザのリアクションが少なく、コンテンツが広まらないことを学習しているからだ。

ファンやフォロワー数がどんなに多くても会話、リアクション、RT、リプライ、ウォールへの投稿やコメント、シェア、いいね!が少なければ何の効果も、コンテンツの拡散にも結びつかない。

それよりもこういった敷居の低いクイズから入ってもらい、その体験を友人ネットワークに広めてもらう、地道な草の根施策こそ、会話を紡ぐことになる。長い道のりになることを理解していればこそ、普及・教育活動の一環としてやっていくことができる。

それを理解しないと単純に「いいね!」ボタンをWebにつけて、その多寡に一喜一憂することになってしまう。あるいは担当する学芸員の負荷が増えるだけでファン数やフォロワー数が増えないから無駄だとなってしまう。効果が見えないから止めようとなってしまう。

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